楽器の調整

ミラノ在住の日本人の方の楽器の調整をしました。
今回は僕に他の仕事があったのと、友達が調整がとても上手なので
彼にお願いしました。
今回の調整は 駒取替え、ペグ交換、ウルフの軽減でした。
ウルフの軽減は難しく、板厚が薄い楽器によく見られます

音響特性によるものなので完全に消すことはできませんが、調整によって軽減を試みます。
魂柱の板との接点をピッタリではなくしたり、テールガットの長さを少しずつ変えて調整してみたり、
駒をあえて限界まで削らず、振動の中心部位を板側に持っていったり、
色々試しますが、今回は駒の肉厚を普通より落とさず振動を板に任せる感じにすることでウルフを軽減しました。
駒足を合わせているところ。
慎重にノミで削っていきます。


この後、駒交換による弦高や角度の変化によって雑音が出、その調整をナットの溝を修正することで直しました。
一番大変なのは、預かりで作業をするのと違い、お客さんがその場にいることで
持ち帰りできるように終わらせないといけませんし、失敗をする時間もありません。
何かの作業一つでも普段の数倍緊張します。
そして夕方7時に無事終わり、楽器を返却。
その後 二人とも 大分ぐったり。
 ちょっと横になったら  目が覚めたのは九時半。。。
でこれから 明日の朝の別件の楽器発送に間に合わせる為、楽器発送用のケースを取りに。。

バイオリン 完成していた。。

最近 楽器に関する記事を書いてないなあ。
とかつぶやいていたのですが、、
よく考えたら、もう大分まえに完成していた。

楽器完成

バイオリン 2011
製作地 クレモナ